● ● 幸せを願った日々は遠く(2014.5) ● ●
昔に海外ドラマかなにかで見たアメリカの披露宴は所謂ガーデンパーティで、庭で歌ったり踊ったりと開放的なイメージを持っていたのだが、さすがに真夏のガーデンパーティは考えたのだろう。式場から崎家の本宅と言われる屋敷に移動して空調の整った室内に案内され、ホッと胸を撫で下ろした。
しかし、中庭に面する壁面全てがガラス張りの、まるでここが庭の一部のような開放的な雰囲気に、やはりアメリカだ、などと変に感心する。 子供の頃、親の付属品のように親戚の結婚式に出たことはあるが、友人として招待されたのは当たり前だが初めてだ。なにしろ僕達は成人したばかり。結婚するには早すぎると言われる歳で、周りの誰もがまだまだ学生。親の脛を齧る人間から見れば、結婚なんて遠く離れた未来のどこかに存在するあやふやな物。 しかし、今出席しているのは正真正銘の結婚披露宴であり、なにより、目の前の二人が、今までになく幸せそうで、会場内全体がマシュマロのようにふわふわと甘い空気に包まれている様子に、なぜか僕までその空気に感化されてきたみたいだ。 ギイと葉山の、トラブルと言うにはあまりにも重すぎる出来事を乗り越え、二人が無事世間的に認められる結婚に辿り着いたこの日を、ここにいる皆が待ち望んでいた。 結婚はゴールではなくスタートだと言われているが、この日を迎えるまでの二人を知っているからこそ感慨深いものがある。 崎家の身内と、祠堂の友人。そして島岡さん、井上さん、数人の友人。 世界的に有名なFグループの跡継ぎの結婚披露宴にしては、簡素で小規模なものだけれど、心から二人の結婚を祝福する人間だけが揃い、終始和やかで温かな空気が流れていた。 本来なら出席していて当然なはずの葉山の両親の不在に、誰もが気付かないほどに。 あの入院騒動のあと、ギイ主導で動いていく事態に、全く葉山の親の影がないことを不審に思った僕は、あるときゼロ番でギイに聞いた。「葉山の親は、どうしているんだ」と。 一瞬にしてギイを取り囲む空気が、どす黒い物に変わったのを感じた。 三年間、ギイが激怒しているのを何度か見たことがあるが、それとは比べ物にならない、このまま殺されてしまうのではないかと危惧するくらいの怒りの炎。 僕の前では自分の意のままに振る舞うギイだが、それでも、ある程度、感情をコントロールしているのはわかっていた。そのギイが己の感情を隠すこともできない状態に、地雷を踏んでしまったことを悟ったのだ。 元々、祠堂に入学する人間は、なにかしらの問題を抱えていることが多い。好き好んで、全寮制なんて窮屈な学校に行こうとする人間はいないだろう。それに、一年の頃の葉山を思い返せば、過去になにかあったことくらい簡単に想像がつく。 それが、葉山の場合は親だったのだと、ギイの様子から確信を得た。 「託生の両親とは絶縁した」 「なに?」 「もう二度と託生の前に姿を見せるなと、託生の意見を聞くことなくオレが絶縁を言い渡したんだ」 病院に運び込んだと同時に、実家に連絡が入っていただろうから、その日の内に……葉山がまだ混乱していた最中にギイは親との絶縁を決めたと?葉山がアメリカに行くとも、日本に残るとも、治療をこれからどうするかも、なにも決まっていない段階で、ギイは葉山の家を切り捨てたというのか? 恋人とは言え、他人の家族の絆を第三者が引き裂くなんて許されないことだ。しかし、そんなことは百も承知で強引に推し進めたのには、それだけの理由があるのだろうが……。 ギイを包む怒りの炎はそのままに、自嘲するように一瞬薄く笑みを浮かべ、 「オレは託生から家族を奪った。託生の帰る場所を、オレが消したんだ」 自分の罪を自ら告白し、口唇を噛みしめ俯いた。 葉山の親への憎しみと怒り。そして葉山への懺悔。 帰る場所を失い……仮に葉山が日本に残ると言ったら、そのときはそのときでギイが手を尽くしただろうが、アメリカに渡ることが最善となってしまった状態の裏に、絶縁を言い渡したことが原因ではないと必ずしも言えない。 「オレの都合のいいように動いているような気がしてならないんだ。本当に託生のためになっているのかって」 葉山にはギイしかいないという、意図せずとも、こいつが切望していた暗い欲望のままに事が進み、今になって後悔しているのか。 表情を隠し、組んだ手に額を置き俯いているギイに、 「お前が、葉山の家族になればいい」 言葉を投げかけたとたん、ビクリとギイの肩が揺れた。 「奪ったというのなら、葉山が安心して帰れる場所をお前が作れ」 愛とか恋とか、そんな甘い関係ではなく、家族として守れる場所を作るのが、こいつがしでかした越権行為に対する償いであり義務だ。 ギイの立場を考えれば、配偶者になる人間は厄介なことに巻き込まれることが必至だが、あの葉山なら大丈夫な気がする。こいつがついていることだしな。 「そのつもりで託生をアメリカにつれていって、全力で託生を守っていくつもりだが、オレの一方的な押し付けになっていないか?想像もしなかった未来に向かって急激に歯車が動き出して、託生を最優先に考えているつもりでも、実際は違うんじゃないかと思う時があるんだ」 しかし、のろのろと顔を上げて絡むように弱音を吐いたギイに、大きな溜息が零れ出る。 こいつ、考えすぎて頭がおかしくなってるな。葉山のことになると、なにかを見落としていないかすぎるほど気を配る男だが、あまりにも、らしくなくネガティブだ。葉山と二年後に結婚できるという、こいつにとって最高の未来が待っているのに、素直に喜べないとは相当に思いつめている。 こういうときのギイの脳内は、ハツカネズミかハムスターだ。ぐるぐる回って終わりがない。面倒なヤツめ。 ギイが考え込む理由は理解できるが、生憎そんな暇はない。渡米まで、もう一ヶ月もないんだ。 ソファに置きっぱなしになっていた雑誌を手に取り、向かいに座っているギイの頭を容赦なく叩いてやった。 「てーっ!章三、お前な!」 「マリッジブルーになるには早すぎるんだよ。葉山の体調が不安定な分、今、お前のやるべきことが山積みなんだ。だいたい、歯車を止めることができないのなら、より良い方向に向かわせるしかないだろうが。しっかりしろよ。一生かけて守るんだろ、葉山を?ギイが守らなくて、誰が葉山を守るんだよ?葉山にはギイしかいないんだぞ?」 「……だよな。オレが託生を守らなくてどうするんだ。オレが、ぐらついているわけにはいかないよな」 夢から覚めたように、ギイの目にいつもの光が戻る。自分の決めたことにはネバーギブアップの精神そのまま、粘り強くやり遂げる、自信家で我儘な面倒で単純な男。 よし、回し車から脱出したな。 「ギイが不安に思えば、葉山も不安になる。葉山にはギイしかいないことを忘れるな」 「あぁ。すまない、章三。どうかしていたよ」 力づくでギイの思考を軌道修正し、その後二人が無事卒業したときの安堵は、自分が大学を合格したときとは比べ物にならないほどで、やっと肩の荷が下りたような気分だったのを、よく覚えている。 「章三」 「デレデレになっただろう?」 「あぁ、このままベッドに連れ込みたいくらいにな」 「お前な……」 「今日はどこまでも惚気ていい日なんだぞ。とことん惚気てやるから覚悟しろよ」 写真とは言え、ギイよりも先に葉山のウェディングドレス姿を見たことに対する意趣返しか、ギイがニヤリと不敵に笑う。 まぁ、お前の結婚式なんだから惚気も多少は許してやるが、葉山に聞かれたら一緒にベッドどころか、部屋を追い出されるぞ。 気を取り直して、手に持っていたシャンパンを目の前に上げた。 「ギイ、おめでとう」 「ありがとう」 カチンと小さな音が響く。 祠堂を卒業して二年。宣言したとおりに、葉山が二十歳になったと同時に素早く手続きをしたらしく、僕達に「Save the Date」というカードが送られてきたのが、まだ冬真っ只中の二月。 葉山が女性だと知る、空港に見送りに行った全員に届けられたカードには、八月のカレンダーの八の日付を赤いハートが囲んだシンプルなものだった。 後日、改めてギイから連絡があり「オレ達の結婚式がセットになった一週間のNYツアー」と説明を受け、次に届いた正式な招待状には、分厚いこれだけのために作られたであろうパンフレットが同封され、行きたい場所もそれぞれ違うだろうからと、全日フリーではあるけれども、貸し切りのホテルには専任のスタッフが常駐することになっているから、どんどん要望を出してくれと至れり尽くせりの状態に、そういえばこいつは御曹司だったなと思い出した。 「奈美子ちゃん、本当に呼ばなくてよかったのか?オレも託生もそのつもりだったのに」 「あのな。ギイも顔見知り程度じゃないか。葉山なんて、渡米する直前に一度顔を合わせただけだぞ。あいつだって、招待されても困るだけだ」 「そうか?これから長い付き合いになる予定なんだけどな」 「……どういう意味だ?」 「別に。それよりも、明日からの予定は決まってるのか?二人で出かけるヤツも多いだろ」 「…………」 祠堂は男子校のはずなのに、なぜここには僕と片倉と平沢以外、いちゃつくヤツらばかりなんだ。仲間内だけではないから今は控えているようだが、あちらこちらカップルだらけなんて間違っているぞ。 「いや、一応日本で、どこに観光に行きたいかをそれぞれ出し合って、もうこっちのスタッフの人には渡してるんだ。今、スケジュールを調整してもらってる。毎日グループは変わるだろうけどな。途中、高林と吉沢は、高林の父親がいる天文台に足を延ばすらしいが」 「へぇ。じゃ、あとで教えてくれよ。オレも託生も、一週間皆と遊び倒すつもりで予定を開けてるから」 「……新婚旅行は行かないのか?」 「旅行はいつでも行けるからな。託生が、ずっと楽しみにしてたんだ」 と笑っているが、多忙のこいつが一週間も休みが取れることなんて滅多にないだろうに。それを全日僕達に付き合うというのか。 相変わらず、葉山に甘いようだ。 「元気そうで、安心したよ」 三洲と真行寺のやり取りを楽しそうに見ている葉山に視線を移す。 そこにいるのは、僕が知っている葉山であって、葉山ではない。 二年前、染色体がXXだったと聞いてはいたが、入院前と変わらぬ姿に、これと言って葉山に対する違和感のようなものはなかった。フォローをしていたと言っても、感覚的にはそれまでと同じで、普通に対応していたはずだ。 しかし、この二年の間に女性らしく体つきが変化し、ウェディングドレスを違和感なく着ている姿を見れば、葉山は女性だったのだと改めて認識する。 けれども、話をすればやっぱり中身は天然葉山で、これはギイも苦労しただろうなと珍しく同情した。 ここにいるのは気が置けない友人ばかりだからいいとして、男ばかりの祠堂で生活していたのだからある意味仕方はないが、男に対して全く警戒心がないことは簡単に想像がつく。 まぁ、これからは人妻になるわけだし、結婚指輪が野郎どもの抑止力になるだろう。 同じように葉山に視線を移したギイの目が、愛しそうに微笑む。 「託生の覚悟と努力の結果だよ。オレは側にいることしかできなかった。あいつが、一つ一つ努力して乗り越えたんだ」 アメリカに渡って二年の間、色々とあっただろうことが伝わってくる。 しかし、今、僕の目に映っているのは、あの頃と変わらずお互いを見つめ合っている二人だ。 葉山の覚悟と努力だって、ギイがいたからこそ。でなければ、とっくの昔に葉山は壊れていただろう。 「そうだとしても、これからは違うだろ?お前は葉山の家族になった」 帰る場所を持たない葉山の家を作った。 既に学生時代から仕事をしているギイは、経済的に自立しているから生活に支障はないが、それだけで結婚を決められない。葉山のこれからの人生に対して、丸ごと責任を持つ覚悟が必要だ。決して軽々しいものではない。 「それに、家族も増えていくかもしれないしな」 「いや、子供は考えていない」 きっぱり言い切ったギイに、おや?と首を傾げた。子供ができるかもしれないと喜んでなかったか? あっさりと自分の主張を変えたギイを疑問を抱きながら見返した僕に、 「子供は絶対に作らないようにとの条件付きで、結婚の許可が出たんだ」 さっきまで幸せに輝いていた顔を曇らせ、ギイが苦く笑う。 「反対されていたのか?誰に?」 「託生の担当医に」 「もしかして、まだ葉山の体調が……」 「いや、そうじゃなくて……託生の背負っているものが大きすぎて、今度こそ壊れてしまう危険があるんだ」 体の問題ではなく心の問題なのだとギイは言うが、今、幸せそうに笑っている葉山には、全くもってそんな影は見当たらない。接触嫌悪症を克服し、自我が崩壊しそうな事件を乗り越えて尚、葉山はなにかを抱えているというのか?ギイが側にいて、それでも……。 「根が深いんだな」 「あぁ………」 いったい葉山は、祠堂に入るまで……ギイに出会うまで、どのような人生を送っていたのか。 そんなプライベートなことを僕が知る必要はないが、ギイは全てを知っているのだろう。そして、そんな葉山をひっくるめて守るというのか、ギイは。 運命だとか赤い糸だとか、人の出会いなんてものは偶然で、未来は既に決められているのだと言われても信じられないが、この二人は隣り合ったパズルのように、生まれた時から繋がっていたように感じる。 葉山のためにギイがいて、ギイのために葉山がいるように。 でも、ずっと背負い続けるのは、あまりにも残酷だ。大切な友人だからこそ、いつか心の底から笑いあえる日が来てほしい。 「お前がいるんだ。葉山は、きっと乗り越えるさ。いつか、子供の顔が見れるように願ってる」 「そうだな……」 軽く頷いて、ギイは綺麗に微笑んだ。 「嘘だろ?!」 突然の葉山の悲鳴に二人して振り返れば、ニヤニヤと笑う矢倉が真行寺と駒澤に指示して、葉山の前に何かを広げているところだった。 「どうした、託生?」 「矢倉君、日本から持ってきたんだって」 と指差す先には、『祝!ギイ&葉山 結婚おめでとう!』の文字が躍る横断幕。 「矢倉、お前……」 「いい出来だろ?今回は時間もたっぷりあったから、飾りつけにも凝ったんだぜ」 矢倉の言葉通り、ギイと葉山が渡米する前夜に徹夜で作っていた文字だけの横断幕とは違い、あちらこちらにハートマークが散らばり、お前は乙女か?!と突っ込みたくなるほどポップな横断幕に、あちらこちらから笑いが聞こえてくる。 こうなると、あれだな。 「章三」 くるりと振り向いたギイにデジャ・ヴを感じながら、やはりと思いつつ反論を試みる。 「今回、僕は知らなかったからな」 「予想くらい、つくだろうが」 「だからと言って、矢倉のスーツケースをひっくり返す趣味はない」 ぎゃーぎゃーと言いあっている横から、 「これをバックに、集合写真撮りましょうよ」 と絵利子ちゃんが提案し、矢倉が「話のわかる妹さんだよな」と満足そうに頷いて、さっさと椅子を並べられてしまった。 ここにいるのは仲間内だけで、空港ロビーの見世物のような状態ではないことに観念したのか開き直ったのか、逃げ腰の葉山をお姫様抱っこしたギイは、 「託生、愛してるぞ」 「ぎゃーっ、わかった!わかってるから!おろして!」 と、その場でグルグル回り出し、目を回した葉山を真ん中の椅子に座らせ、自分も隣に座った。その周りをぐるりと皆が取り囲む。 「撮りますよー」 「ちょっと待って」 「なんだ、まだ目が回ってるのか?」 「ギイのせいだろ?!」 豪邸のパーティ会場にチープな横断幕を掲げた集合写真は、笑顔に包まれた思い出の写真となった。 *********** ……と懐かしいことを、目の前にいる少年を見ていて思い出してしまった。 ギイと葉山の結婚式から二年後に生まれた、崎家の長男大樹。 ギイによく似た、しかしギイほど破天荒ではなく、葉山の温和な部分を受け継いだ、物腰の柔らかい少年だ。 ただ、それはプライベートで付き合いをしているが上の印象で、ギイの仕事の手伝いをしているときは、父親によく似て切れ者で情に流されない、Fグループの後継者として申し分のない人間だと言われている。 葉山と妹を守るがごとく、我が家に遊びにくるときには、いつも同行しているが、なぜか虎視眈々と美波を狙われているような気がするのだが……。 「赤池君、どうしたの?」 「いや、ますますギイに似てきたなと」 「だろ?たまに、高校生のときのギイを見ているような気分になるよ」 美波と咲未ちゃんが遊んでいる横で、悠三に強請られてゲームの相手をしている後ろ姿が、確かに学生の頃のギイを彷彿させるが、葉山を見ていたギイの眼差しに似ているように感じるのは気のせいか? 「真ん中はどうした?」 「一颯?ゼミが休めないらしくて、今回は無理だったんだ」 「あー、それは残念だったな」 「うん。だから、仕方ないけど、今回はお留守番」 葉山がバイオリニストとして活動を始め海外に行くようになったとき、子供の休みと合わせて日程を組み、一緒に連れていくようにしていたらしい。もちろん、今回も日本公演終了後我が家に遊びに来たわけだが、咲未ちゃんはともかく大樹君は親のあとをついて回る年頃ではない。 このポヤポヤコンビが危なっかしくて、放ってられないだけかもしれないが。 「美波ちゃんと咲未も、ゲームやらないか?」 「やるやる!」 「咲未もやるー」 「じゃあ、四人で遊ぼうか」 そうして、子供達がテレビの前でじゃれているのを葉山と奈美は微笑ましく見ているが。 十六歳の……もうすぐ十七歳か。高校生の年代の男が小学生の女の子と、こうやって遊ぶものなのだろうか。いや、美波だけではなく悠三も咲未ちゃんも小学生の年齢だから、美波に固守する必要はないし、NYでは同じように咲未ちゃんの相手をしているかもしれないから、単純に子供の相手は慣れているだけ……のはずだよな。 「大樹お兄ちゃん、すごーい」 「美波ちゃんも、上手いね」 ………美波も長女だから、姉や兄に憧れがあるだろう。一颯君がいれば、同じように甘え………いや、一颯君が以前来たとき、ひたすら悠三とゲームで戦ってたな。 「大樹君に遊んでもらって、ほんと助かるわ」 「ううん、大樹も美波ちゃんと悠三君と遊べるのを楽しみにしてたんだよ」 おい、奈美。そんなのほほんとしていて、美波をこの男に取られたらどうするんだ?! ギイと葉山の子供の顔が見たいとは言ったが、可愛い愛娘を狙う狼の顔だとは言ってないぞ。 あのギイの息子なんだ。さぞかしモテて、女が放っておかないだろうし、ガールフレンドの一人や二人や十人くらいは当たり前のようにいそうだし……って、まだ決まったわけじゃない! 結婚編に入れようかとも思ったのですが、ここまで書きたかったので、未来番外編となりました。 大樹、一生懸命、アピールしております(笑) 託生くんも応援してるので、できる限り赤池家に立ち寄るようにしています。奈美子ちゃんも、なんとなくわかっているのでしょうが、崎家の子供たちを気に入っているので、見守っている状態です。 章三父さん、孤立無援です。諦めましょう。 (2014.5.19) |