● ● 愛してる (2002.3) ● ●
「愛してる」
耳元で囁かれ、甘く熱く ぼくの心に届いて溶かしていく。 けれど、同時にぼくは不安になるんだ。 「愛してる」 この言葉にぼくの想いを全部詰め込んで 君に伝えたい。 でも、たった5文字に想いを乗せるには 余りにも短すぎて。 もどかしくて、悔しくて、 もっと別の言葉をみつけたいのだけど……。 その言葉しか思いつかなくて、 夢現の中で呟いてしまうんだ。 だから、せめて君の心に届くように、 ゆっくり噛み締めて、ぼくは口にする。 「愛してる………」 君への想いが、漏れないように。 万感の想いを込めて、 ぼくの心が君に伝わるように………。 ね、ギイ。 ぼくの心、わかってくれた? |