Destiny(卒業後) - 1

Destiny (2001.10) 改訂(2007.8) (1/2/3/4/5/6
 深い深い闇の中。光を求めて彷徨い歩く。そしてひとつの光を見つける。 | |  顔は朧気でわからない。黒曜石の瞳だけがオレを射る。 | |  オレは右手を伸ばし、そいつに触れようとした。

ashtray (2003.4) (1
「ギイ………?」 | |  ゆっくりと注意深くベッドを降りたはずのオレの背後から、掠れた囁くような声。 | |  無意識だろうか、うつ伏せになったまま伸ばした左手で、隣にいるはずのオレを探す。

confess(2010.9) (1/2/3
 デスクに向かい今日の報告書を仕上げ、明日のスケジュールを確認する。手馴れたいつもの仕事。 | |  真夜中の12時近いと言うのに、ここFグループ本社ビルは人の気配が消えることはない。いや、365日24時間稼動し続けている。

bond(2010.10) (1/2/3/4
 島岡が帰った後、今日は休講だと言う託生をもう一度ベッドに誘い、半ば失神するように崩れ落ちた託生を胸に抱きしめたのが夜明け前。 | |  そのまま託生を腕の中に閉じ込め、今日のスケジュールとこれからの動きをシュミレーションする。

distance(2010.10) (1/2/3
 これを託生マジックと言うのだろうか。 | |  いつもなら鬱陶しいくらい長引く仕事が全てすんなりと纏まり、予定通りの時刻、車が本社に滑り込んだ。 | |  そのまま自分のオフィスに戻り、人払いをする。

幕間(2010.11) (1
「ただいま、託生!」 | | 「お帰り、ギイ」 | |  ノックもなしに鍵がカチリと解除され、子供のような表情で飛び込んできたギイに、ぼくはまるで305号室にいるような既視感を感じ反射的に返事をし振り返った。


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