穏やかな時間の中で(高校2年生)
日常会話(2004.1) (1/1)
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ギイと交代でシャワーを浴びバスルームを出ると、部屋の電気は消え、月明かりがカーテンの隙間から、ほんのりと差し込んでいた。
暗闇に慣れない目には、ギイの姿が映らない。
「ギイ………?」
もう、眠ってしまっているかもしれないので、小さく呼びかけてみる。
「ここだよ、託生」
「どうしたの?スタンドくらいつけたら?」
ギイのベッドに近寄ったぼくの腕を掴み、ぐっと引っ張ると、ぼくを押し倒し自分の下に組み引いた。
「うわっ」
「つけていいのか?」
笑いを含み、耳元で囁く声に、ズンと背筋に覚えのある感覚が走る。
が、このまま流されてしまうのも癪に触るので、ギイから逃れるように身じろぎをし、
「今日は、ダメだよ」
ギイの肩を、押し返した。
「どうして?」
「だって………昨日もしたじゃないか」
「昨日は昨日。今日は今日。明日は土曜で半ドンなんだから、いいだろ?」
「でも………ん…………」
ぼくの抗議を聞く事なんて、最初っから考えもしないように、ギイの細長い指がパジャマのボタンにかかった。
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