映画「あの、晴れた青空」エクステンデットバージョン感想文
ブログの方にも書いたのですが、今更感たっぷりなことと、映画ファンの方に怒られそうと思うのですが、詳しい感想を聞いてみたいとおっしゃる奇特な方が幾人かいらっしゃいまして;
………いいのでしょうか、本当に? 俳優さんに対する個人的な悪意みたいなのとか、監督さんに対する「ここ違う!」みたいな意見とか、まーったくありませんので、その辺りはご留意ください。 監督さんは映像的に最適な方法を考えられたと思ってますので………でないと、今回の青空はともかく、虹色の硝子作れないだろうし。 映画から入られた方が、鈴木君の死因に度肝を抜かれていたし。 ついでに(?)、これが最後だということらしいので、今まで映画を見なかった理由ってのも、書いておきます。 変にわだかまり残しちゃいけない。 映画ド素人の感想でよければ、読んでみたい方だけお進みください。 まず全体的な感想としまして。 原作を大切にして、丁寧に作られている印象を受けました。 そのあたりは、原作ファンとして、ありがたいなぁと思いました。 というのはですね、春風〜が……げほんげほん; 言いたいこと、わかりますよね?ね? 当時、何周年かのイベントとコラボみたいな形で、託生くん祭りだーっ!って勢い込んで行って………(遠い目) KATOUくんとYANAGISHITAくんのファンの方、ごめんなさい; なので翌年「虹色の硝子」が上映されたとき、行かなかったんです。 その翌年、そのまた翌年と続き、サイトの方にも「映画を見て……」と遊びに来てくださる方が増え、あー、今度のお二人は本気でギイタクを演じてるのだなと思っていました。 これだけ、皆さんに支持されているのなら、見にいこうかなとか、レンタルしようかなとか思いましたよ。 しかしながら、映画館まで徒歩10分の距離におり、でも行かなかった理由は、ごめんなさい、今更ながらのブログスタッフの対応でした。 私としては原作がとても大切だから、原作に書いていないのに「書いている」と断言され、アメブロを使ってないのでコメントを入れれなかった私の代わりに、せっかくせっかく言葉を選びつつ指摘して書き込みしてくださったお友達を無視されたのを目のあたりにして、当時は結構憤慨してたんです。 リアルに私がツイッターでブツブツ言っているのを、見られた方もいらっしゃると思います。 原作を読んでいない映画ファンの方も数多くおられるのは知っていたので、そういう間違ったことを公式ブログで断言してほしくなかった。 原作を読んでくれてないのだろうか。大切にしてくれてないのだろうか。 見にいこうかなと思った分、その落胆と怒りがひどくてですね; 小さな小さなことなんですけどね、映画ファンの方が映画を大切に思っているのと同じように、原作ファンは原作が大切なんです。 監督さん、個々の俳優さん、一生懸命作っておられることはわかってましたし、原作を大切に取り扱っていることは、今回この目で見てきましたけど、そのブログスタッフの対応が今まで行かなかった理由であります。 今回は、これが最後というのと、とある方に薦められたから。 この人が薦めるのなら見てみようかなって。 すみません、単純なヤツです; ということで、感想に行きますね。 全体的な印象は、さっきも書いたとおり、原作のイメージを大切にしているな、です。 ただ、やはり、原作ファンから見れば、細かい部分が気になる………。 で、皆さんが聞きたい部分は、やはりギイタクでしょうねぇ。 浜尾君、渡辺君、お二人が揃うと、まぁ、あれです、熟年夫婦。素直に思いましたよ。 けど、お一人お一人でいるところを見ると、イメージはちょっと違ったかなぁ……です。 まず、託生くん、あんなに女の子っぽくないかなぁ。そういう風に作ってるのかなぁ。 ギイのヤキモチや我侭で隠れるけど、結構男の子だし、頑固でしっかりしてるんだけどなぁ。 赤池君の横で泣くシーンも、片手で目を覆っているところで止めてもらいたかった。 両手で顔を覆うと、やっぱり女の子っぽいなって印象で。 そんな感じでしたね。 ただ、ワンシーン。270号室にギイが訪ねてきて、託生くんが怒鳴るシーン。 ここはゾクリときました。託生くんそのものでした。 これだよ、これ!託生くんは、こんな人みたいな。 「どうしても許せないんだ、君のこと」 あの微妙な表情。いやー、いいもの見せてもらいました。 ありがとう、浜尾君、貴方すごいわ。 で、ギイ。うん、渡辺君。 ギイかなぁ、どうかなぁと思いつつ見てました。 丁寧になぞってくれているんだろうなぁとは思う。 さっきのシーンのあと、壁を殴りつけ、ドアに頭をガンガンしてるのは、マンガの美貌のディテイルのシーンを重ねてしまったけど、私の中のイメージより、優しい感じがしましたねぇ。もう少し、傍若無人でもよかったような。 でも、なんて言うんだろう。 原作そのもの、3年生になったあたりのギイって、2年の頃に比べて、やることなすことスマートじゃない、って印象があるから、こういうギクシャク感だったのかもしれない。 そう思えば、このギイもありなのかな? あとは、あれっすね、二人のラブシーン二種類。 ゆるゆる託生くんの方は、熟年夫婦だから、上になりーの下になりーの、浜尾君、渡辺君、熱演してくれてありがとう。 よく、やってくれました。 実写で、あのような綺麗な絵にするには、大変なご苦労があったと思います。 個人的に小休止の「そのままそこにおいで」というシーンがあればな、と思ったのはここだけの話です。 しかし、初えち………これ、ごうか………げーほげほっ。 いや、でも、託生くんも男なんだから、このくらいの力あるよねぇ、と再認識。 ギイの力が強いと言えど、簡単に押し倒されて、服脱がされて……ないない。 男二人の攻防戦なんだから、ドッスン、バッタン、こんな感じになるんだよなぁ。 でも、ギイの必死さが伝わってきました。 だよなぁ、二ヶ月もお預けくらってんだもんなぁ。がむしゃらにイケイケドンドンになるよなぁ。 ここのギイが、一番ギイらしく感じたかも。 ………って、これ、ラブシーンの感想??? ギイタクはこのくらいにして、赤池君。お久しぶりですの、滝口君。 春風からの御出演、ありがとうございました。 でもね、春風のときより、板についてる赤池君でした。 赤池君が「俺」というのには違和感を感じたけれど、タッキー赤池で「僕」と言われても、それはそれで違和感を感じるだろうから、これでよかったんだと思います。 三洲君……馬場君かな。 あのね、公式サイトの馬場君、写真換えた方がいいと思う。Pureの方も。 動くと三洲君そのものになるんだけど、写真はちょっと違うような気がする。 だから、あれ?って思ったんですよ。 うん、この人は、すんなり三洲君でした。 そう、三洲君なの。 三洲君なのにさ、隣の真行寺〜〜〜〜。 いや、私も公式ブログ読んだりしてましたから、内藤君を選んだ理由ってのはわかってます。 たしかに、健気でひたむきなワンコ。目がワンコ。 ワンコだけど、小型じゃなくて、大型〜〜〜。 でも、そこまで厳選は無理なんだろうねぇ。 だいたい、三洲君との身長差を考えれば、ビジュアル的に180cmは超えるんだろうし、早々日本人にそんな人いないだろうしね。 ただ、この真三洲に関しては、二次サイトさまは大変だろうなぁと、いつも思ってるんです。 ギイタクはね、それほど変わらないと思うのだけど、ここまで違ったら原作から入った人、映画から入った人、まーったく印象違いますからね。 だから、原作二次と、映画二次に分かれるんだよねぇ; ここは、割り切り必要かなぁ。 あとは、級長簑巌君。高崎君ですか。 しゃきしゃきっとした印象を感じたので、こういう人なんだろうなぁと思います。 て、短っ。ごめんなさい、それほど出ておられなかったので; けど、一つ言えるのなら、 「ごゆっくり」 と、にっこり笑って振り向いてほしかった。 いやー、あの台詞がないなんて思ってなかったから拍子抜けしたというか; 人物的に、こんな感じですか。 って、これ、結構長くなってますよね; ということで、だだだだと行きます。 校舎や寮が、昭和一ケタ代じゃない。けど、それは仕方がない。 祠堂のオンボロ寮よりは、ブリティッシュヒルズの方が絵になるだろうし、基本お坊ちゃま学校なんだから、こういう豪華なのもありだよなぁと思いました。 比べちゃいけないけど、春風〜の寮ひどかったもん!天井にコード走ってたもん! オンボロと豪華、なら、やっぱり豪華な方がいい。そういうことです。 手紙……住所読み取れなくて、悔しかった〜(笑) 差出人側がきちんと「静岡」だったのは、なんとなく嬉しかったけど、あのお母さんの名前「葉山祥子」どなたが考えたのでしょう? で、葉山繋がりで、尚人が1989年生まれってことっすか(笑) 細かいところ作ってくれてるなぁ。 リンリンが黒猫じゃないってのは知ってたけど、もう少し子猫でも……;育ってるやん; 託生くんが赤池君に頼みごとをする場所がロビー(談話室代わりなのかな)になっていたけれど、個人的には、食堂が見たかったです。 オセロ大会がスヌーカーになったのは、あまりにもオセロが地味だからでしょうね。ははは。 それか、ブリティッシュヒルズ内にビリヤード場があったことからでしょうか。 ただ、あの年代の俳優さん、あまりビリヤードに馴染みがないような気はするんですよ。 そういう人に、Vブリッジ(キューを親指の上で走らせる)をさせるなんて、ちょっと無茶;あれ、キューがぶれるし力が入りにくいんですよね。 せめて、人差し指をキューにかぶせるスタンダードブリッジじゃないと、カツンとかいって空振りしますよ。 はい。昔、嵌って毎日ビリヤード場通いしてました;スヌーカーじゃなく、ナインボールかローテーションでしたけど。って、小話ついったーで書いたような? それは置いといて、初心者の俳優さんがいらっしゃったら、ほんと、お疲れ様です。 あー、思い出した。 ものすごく疑問に感じたの。 演出なのはわかってるんですけど、ギイが電車と併走してたとこ! というのは、「祠堂学院前」というバス停が映ってたってことは、駅まで乗り物を使わないと行けないって裏設定は生きてるってことですよね。 だから、祠堂から駅まで走った……いや、いくらスポーツ万能ギイでも、そりゃ無理だろう。 じゃ、三洲君がタクシーを用意しておいてくれて、それに乗った。……のなら、駅前まで乗り付けるだろうから、電車と併走する意味はない。 で、私が出した結論。 ギイの手持ちのお金−(墓参りの往復の交通費+花束代)=あまりなかった。 から、途中でタクシーを降りた。 ……御曹司らしかぬ発想だけど、でないと、あのシーン無理があるんだもん。 で、ここまで丁寧に作ってくれるのなら、電車、対面シートがよかったです〜〜〜。 って、無理だったんだろうね。うん。 けど、寒かっただろうなぁと思います。 6月のシーンを冬に撮影するなんて、これはかっんなり無茶ってもんすよ。 その辺り、落ち葉だらけだしね、二人の耳、凍って赤くなってるし。 「あの、晴れた青空(3年)」でしたけど、本編以外に「夕立(3年)」「June Pride 6月の自尊心(2年)」「暁を待つまで(1年)」を盛り込んでくださって、原作をあまり読んでいない方にも、託生くんの土台部分が理解できるような映画だったと思います。 かなり客観的な見方をしていたので、どっぷりと嵌って見ることができなかった分、また機会があったら見てみようかな。 それはそれで、新しい発見がありそうな気もします。 楽しい時間でした。 監督さん、個々の俳優さん、原作のイメージを大切にしてくださって感謝です。 (2012.12.20) |