託生編

背中から 抱き締められて 力抜く
頬に降る 口唇追いかけ キス強請る
大きな手 頬に温もり 溜息が
「大丈夫」 微笑浮かべ 泣く心 
足音を 忍ばせ歩き 頬緩む
君のコロン 大きく吸い込み 眠気誘う
「抱いて」とは 言えずに君を 追いかける 
始業式 指折り数え 待っている 
五線紙に 君への想い 書きなぐる (『Destiny』より)
擦れ違う 廊下で触れる 君の指
屋根裏部屋 過ごす時間は 一瞬で
キスひとつ それで充分 幸せで
暖かな 手のひら感じ 目を閉じる
空いた時間 言い合いなんて 勿体無い
日溜りに 背中見つけて 胸躍る
髪を梳く 長い指先 目を閉じる
抱き締めて ぼくの心が 叫んでる
頬に降る 優しいキスと 指先と
温室で 君に気付かず 水掛ける
囁きが 吐息に変わる 境目は
大空へ 翼を広げ 君の元に
目が合えば 跳ねるボールに なる心
自信持て 君の心は ぼくの物
バスの中 さりげなく立つ 君の横
ゼロ番に 誘われた日は 胸騒ぐ
弾む声 振り向けば君 眩しい笑顔
愛してる 声にならずに 目で語る
小雨降る 遥か遠くの 虹の晴れ間
君の視線 わかっていても 目を反らす
手を繋ぎ 終わりなき道 歩き行く
ゼロ番に 甘い溜息 満ちる夜
溜息と 鳴らない電話 長い夜
逢いたいよ 禁句呟き 視界霞む
君色に 染まってしまう 甘い夜
弓を引く 調べよ届け 彼の下
切なさが 幸せに変わる 逢えない時
Lovi'n you 飽くまで聴かせて 腕の中で
頬に触れ 伝わる想いに 瞳閉じ
流れ星 慌てて願う 二人道
音楽堂 思い出全て 胸の中
雨の日は 凍る心 君恋し
腕の中 君の温もり 抱きしめて
温室で 花の香りと 君のコロン
好きだよと 呟いてみる 雨の午後
母の手を 小さく感じた 出国日
幸せと 言えば口唇 下りてくる
透き通る 風になりたい この一瞬
擦れ違う  廊下に絡む 君の視線
雨上がり 傘を畳んだ その向こう 君が振り向き 雫きらめく
唇を なぞる指先 咬みあと残す
君の視線 逃れられない 蜘蛛の糸
制服に 隠れた愛しい 赤い花
階段で すれ違いざま 秘密のキス(たぶん、イラスト集から)
 
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