真実の行方(高校2年生)

ある『本』を巡っての話で、ギイがチェリーの設定です(笑)

ギイくんの悩み事 (2002.2)

 心も体も、一つになって早一ヶ月。
 夏の日差しがキラキラと輝き、木々の間から光の柱が幾重にも折り重なっている。

託生くんの悩み事 (2002.8)

「崎、葉山、いるか?」
 ノックと同時に舎監の先生の声がした。
「オレも託生もいますよ」

真実 (2002.9)

 授業が終わり、珍しく用事がないギイと一緒に帰ってきた305号室。
 とりあえず宿題を片付けているぼくの後方で、ギイはベッドに腰掛け、愛読書プレジデントを難しい顔をして読んでいた。

first (2003.1)*Night*

「託生………ごめん」
「……………」
「なぁ。謝るから、許してくれよ」

秘密(2003.6)

「一応、全部詰め込んできましたが」
「あぁ、すまなかった。島岡、助かったよ」
 まどろみの中、漏れ聞こえてきた声に、うっすらと目を開けた。

 
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