蒼 (2002.8)

窓に叩きつける大粒の雨が、ふいに止んだ。
空を見上げると、今までの鬱蒼とした厚い雲が嘘のように広がる青空。
その透けるような青を、もっと近くに感じたくて、一人屋上へと登る。
カツン………カツン………。
雨に洗われ、鮮やかな緑に光る木々。
どこまでも続く、青く蒼い空。
激しい雨の後には、こんなにも優しい蒼が待っていた。
重く低いドアの音がして、振り返る。
………激しい雨の後には、優しい君の腕が待っていた。


サッカーの練習中、通り雨にやられ、その後広がった空があまりにも綺麗だったので、作ってみました〜。
久しぶりの託生くん視点。
お粗末様でした(笑)
(2002.8.8 日記転載)
 
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