細胞 (2004.3)

好きだとか愛してるとか。
 
そんな軽々しい言葉で、君を求めてはいない。
 
ぼくの細胞の全てが、一つに解け合いたいと泣き叫んでいる。
 
生まれたままの姿で抱き合い、君の所有の証を刻み込まれるたび、ぼくの体はまた生まれ変わる。
 
細胞の中に、ギイと言う名の細胞を刻み込みながら。
 
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